TimeRexとクロノックの日程調整ツールを比較
TimeRexとクロノックを、無料プランの範囲、対応カレンダー、予約ページ、カレンダー間同期、候補日時共有、料金で公平に比較します。2026年7月時点の情報です。
国内の日程調整ツールとして、TimeRex(タイムレックス)は代表的な選択肢のひとつです。「調整さん」を運営するミクステンド株式会社のサービスで、2026年1月には累計登録者数50万人を突破したと公式に発表されています。
クロノックも、カレンダーの空き時間をもとに日程調整リンクを作れるサービスです。ただし比較の軸は同じではありません。TimeRexが調整回数無制限の無料プランと幅広い連携で「日程調整そのもの」を広くカバーするのに対し、クロノックはGoogleカレンダーとMicrosoft Outlookカレンダー(Microsoft 365)を対象に、予約ページ、候補日時のテキスト共有、カレンダー間の予定同期、予約後の管理までを軽くまとめるツールです。
この記事はクロノックのオウンドメディアに掲載していますが、機能比較を誤ると信頼を損ないます。この記事の情報は2026年7月10日時点のものです。 TimeRexの公式プランページ・公式ヘルプと、クロノックの公開機能をもとに整理していますが、料金や機能は更新されている可能性があるため、導入前には必ず各サービスの最新ページを確認してください。
先に結論
無料で調整回数無制限の日程調整リンクを使いたい、グループ投票(複数人の候補日投票)を無料で使いたいなら、TimeRexは非常に有力です。Salesforce・HubSpot連携や広告CVタグなど、営業チーム向けの上位機能も充実しています。
一方で、複数のGoogle・Outlookカレンダーをまたいだ空き時間判定を使いたい、カレンダー間で予定を同期してダブルブッキングを防ぎたい、候補日時をテキストでメールに貼りたい、予約履歴や連絡先も一緒に管理したいなら、クロノックが合います。
| 選びたいサービス | 向いている状況 |
|---|---|
| TimeRex | 無料で調整回数無制限に使いたい。グループ投票や営業向け連携(Salesforce、HubSpot)が必要。 |
| クロノック | Google / Outlook(Microsoft 365)カレンダー中心。3つ以上のカレンダーをまたいだ空き時間判定、カレンダー間の予定同期、候補日時テキスト、予約後の管理までまとめたい。 |
比較早見表
| 観点 | TimeRex | クロノック |
|---|---|---|
| 対応カレンダー | Googleカレンダー、Outlookカレンダー | Google / Outlook(Microsoft 365の職場・学校アカウント) |
| カレンダー連携数 | 1アカウントに2つまで連携(空き時間判定は2カレンダー参照) | 複数のGoogle・Outlookカレンダーを連携し、まとめて空き時間判定。Freeプランから利用可 |
| 無料プラン | 調整回数無制限、1対1調整、即時予約、グループ投票、Web会議連携、Slack/Chatwork通知、Zapier/Webhook、リマインドメール | 1ユーザー、1予約枠、予約ページ、複数カレンダー連携、空き時間の自動検出、Zoom・Slack連携 |
| 複数人の調整 | 全プランで可能(無料プランは2名分のカレンダーまで) | Proプランで複数人の日程調整に対応 |
| 投票型の調整 | グループ投票を全プランで提供 | 投票型は非対応。候補日時のテキスト共有で代替 |
| 候補日時テキスト | 予約リンク・投票が中心 | 候補日ツールでメールやチャットに貼れる候補日時を作成。Proプランで仮押さえも可能 |
| カレンダー間の予定同期 | 機能として提供なし | Freeプランで単方向・予定ありのみの同期ルールを1件。Proプランで複数ルール・双方向・予定名や説明の同期 |
| 営業・上位機能 | ベーシックで優先度割り当て・会議室予約、プレミアムでルーティング、Salesforce/HubSpot連携、セミナー機能 | Proプランで最大50名、チーム管理、権限、CRM、予約履歴、連絡先管理 |
| 言語対応 | 日本語、英語 | 日本語UI、日本語サポート。英語、繁体字などにも対応 |
| 料金 | フリー¥0、ベーシック月払い¥900(年払い¥750/月相当)、プレミアム月払い¥1,500(年払い¥1,250/月相当)。いずれも税抜・1ユーザー | Freeプランは¥0。Proプランは月額¥980/ユーザー、年額¥9,000/ユーザー(実質月額¥750) |
TimeRexの強み
TimeRexの一番の強みは、無料プランの範囲が広いことです。
公式プランページでは、フリープランでも日程調整カレンダー数と調整回数が無制限で、1対1調整、即時予約、グループ投票、Zoom・Microsoft Teams・Google MeetのURL自動発行、Slack・Chatwork通知、Zapier・Webhook連携、リマインドメールまで含まれます。個人が予約リンクを無料で運用するだけなら、TimeRexで完結する場面は多いはずです。
対応カレンダーもGoogleとOutlookの両方をカバーしています(公式ヘルプ)。
有料プランの拡張も実務的です。ベーシックでは優先度ベースの担当者割り当てや会議室予約(Google Workspace / Microsoft 365)、プレミアムではカスタム質問項目、条件分岐ルーティング、Salesforce・HubSpot連携、Google Analyticsや広告CVタグ、2026年4月にリリースされたセミナー機能まで扱えます。
特に便利なのは、次のようなケースです。
- 無料のまま調整回数を気にせず予約リンクを使いたい
- OutlookカレンダーとGoogleカレンダーが混在するチームで使いたい
- 複数人の候補日をグループ投票で決めたい
- 営業チームでSalesforceやHubSpotと連携し、流入経路も計測したい
- セミナーや説明会など、1つの日時に複数名の予約を受けたい
TimeRexで注意したいこと
TimeRexは無料プランが寛大ですが、設計上の前提がいくつかあります。
まず、カレンダー連携は1アカウントに2つまでです(公式ブログ)。仕事用、個人用、副業用、プロジェクト用など3つ以上のカレンダーを使い分けている場合、すべてを空き時間判定に含めることはできません。また、確定した予定が書き込まれるのはデフォルト連携アカウントの1カレンダーです。
次に、カレンダー間で予定をコピー・同期する機能はありません。TimeRexの重複防止は連携カレンダーの空き時間を参照する方式であり、仕事用カレンダーの予定を個人用カレンダーへ「予定あり」として反映するような使い方は対象外です。
無料プランの複数人調整は、2名分のカレンダーを考慮できる範囲までです。3名以上のメンバーのカレンダーを踏まえた調整を日常的に行うなら、有料プランを前提に検討することになります。
導入前に確認したい点は次のとおりです。
- 空き時間判定に含めたいカレンダーが2つ以内で足りるか
- カレンダー間の予定同期(予定のコピー)が必要ないか
- 候補日時をテキストで送る場面がどれくらいあるか
- 予約後の履歴・連絡先管理を別ツールで行う運用でよいか
これらは欠点というより、日程調整リンクに集中したツールとしての設計です。予約リンクと投票で完結する運用なら、TimeRexの無料プランは非常に強力です。
料金比較
TimeRexの料金は税抜表示です。2026年7月時点の公式プランページでは、フリーは¥0、ベーシックは月払い¥900(年払いで¥750/月相当)、プレミアムは月払い¥1,500(年払いで¥1,250/月相当)です。
| サービス・プラン | 料金 |
|---|---|
| TimeRex フリー | ¥0 |
| TimeRex ベーシック | 月払い¥900、年払い¥750/月相当(税抜) |
| TimeRex プレミアム | 月払い¥1,500、年払い¥1,250/月相当(税抜) |
| クロノック Freeプラン | ¥0 |
| クロノック Proプラン | 月額¥980/ユーザー、年額¥9,000/ユーザー(実質月額¥750) |
有料プラン同士では、TimeRexベーシックの年払いとクロノックProプランの年払いはほぼ同じ価格帯です。金額だけでなく、その価格に何が含まれるかで選ぶのが現実的です。TimeRexベーシックは担当者割り当てや会議室予約など「調整の高度化」に、クロノックProプランはカレンダー間同期、候補日時の仮押さえ、CRM・予約履歴など「カレンダー運用と予約後の管理」に価格が割り当てられています。
クロノックの強み
クロノックの強みは、GoogleカレンダーとOutlookカレンダー(Microsoft 365)を中心とした日程調整を、空き時間判定から予約後の管理まで一続きに扱えることです。
Freeプランでは、1ユーザー・1予約枠で、予約ページの作成、複数カレンダー連携、空き時間の自動検出を使えます。連携数が2つに制限されないため、仕事用・個人用・副業用のカレンダーをすべてまとめて空き時間判定に含められます。
クロノックの予約ページでは、連携したカレンダーの予定をもとに、予約できる時間だけを表示します。
3つ以上のカレンダーをまたいだ空き時間判定
TimeRexのカレンダー連携は2つまでですが、クロノックは複数のGoogle・OutlookカレンダーをFreeプランから連携できます。カレンダーを用途別に分けて運用している個人・フリーランスにとって、この差は日々の使い勝手に直結します。
カレンダー間の予定同期でダブルブッキングを防ぐ
クロノックでは、カレンダー間で予定同期ルールを作れます。同期はGoogle↔Google、Outlook↔Outlookに加え、Google↔Outlookのクロス同期にも対応しています。Freeプランでも単方向・「予定ありのみ」のルールを1件作成でき、Proプランでは複数ルール、双方向、「予定名のみ」「予定名と説明」の表示まで扱えます。プライベートの詳細を職場に見せずに時間だけをブロックできます。
カレンダー間の予定同期では、同期方向と同期先に出す情報量を設定できます。
予約リンクの空き時間参照だけでなく、カレンダーそのものを整えたい場合に、日程調整と同期を1つのツールで扱えるのはクロノックの特徴です。
候補日時をテキストで共有できる
相手や文脈によっては、予約リンクを送るより「この3候補はいかがでしょうか」とメール本文で送るほうが自然な場面があります。
クロノックの候補日ツールでは、連携したカレンダーの空き時間をもとに候補日時を作り、メールやチャットに貼りやすいテキストとして共有できます。Proプランでは候補日時の仮押さえも使えるため、返信待ちの間に別予定が入るリスクを減らせます。
候補日時をテキストで共有したい場面では、予約リンクとは別の選択肢を持てます。
予約後の履歴・連絡先も同じツールで管理できる
クロノックProプランには、予約履歴、連絡先管理、メモといったCRM的な機能が含まれます。誰といつ会ったか、次に何を話すかまでを日程調整と同じ場所で扱いたい場合に向いています。
クロノックで注意したいこと
クロノックはGoogleカレンダーに加えてOutlookカレンダーにも対応していますが、クロノックのOutlook連携で利用できるのは、Microsoft 365の職場または学校アカウントです。個人用Microsoftアカウント(Outlook.comなど)は、Microsoft側のAPI仕様の制約により利用できません。また、iCloudカレンダーには対応していません。
また、TimeRexのグループ投票のような投票型の調整機能はありません。複数人で候補日を出し合って多数決で決めたい場面が多いなら、TimeRex(または投票型ツール)が向いています。無料プランの予約枠も1つなので、無料のまま多数の予約リンクを使い分けたい場合はTimeRexの無制限が有利です。
導入前に確認したい点は次のとおりです。
- 連携したいカレンダーがGoogleカレンダーとOutlookカレンダー(Microsoft 365)で足りるか
- 投票型の調整が必須ではないか
- 無料のまま複数の予約枠を運用したいか
- カレンダー間同期、候補日時テキスト、CRMに価値を感じるか
どちらを選ぶべきか
| 状況 | 選びやすいサービス |
|---|---|
| 無料で調整回数無制限に使いたい | TimeRex |
| Outlookカレンダーも空き時間判定に含めたい | TimeRex、クロノック(Microsoft 365) |
| グループ投票で複数人の日程を決めたい | TimeRex |
| Salesforce・HubSpot連携や広告計測が必要 | TimeRex プレミアム |
| セミナー型の予約を受けたい | TimeRex プレミアム |
| 3つ以上のカレンダーをまたいで空き時間判定したい | クロノック |
| カレンダー間で予定を同期してダブルブッキングを防ぎたい | クロノック(Freeプランで1件、複数ルールはProプラン) |
| 候補日時をメールやチャットに貼りたい | クロノック |
| 予約履歴・連絡先も一緒に管理したい | クロノック Proプラン |
まとめ
TimeRexは、無料で広く使える国産日程調整ツールの代表格です。調整回数無制限の無料プラン、Outlook対応、グループ投票、営業向けの上位機能まで、日程調整リンクを軸にした完成度は高く、多くの個人・チームにとって十分な選択肢です。
クロノックは、GoogleカレンダーとOutlookカレンダー(Microsoft 365)を対象に、複数カレンダーの空き時間判定、カレンダー間の予定同期、候補日時のテキスト共有、予約後の管理までを低価格にまとめたツールです。日程調整リンク単体ではなく、「カレンダー運用全体」を軽くしたい人に向いています。
無料で幅広い調整方法を使いたいならTimeRex。Googleカレンダー中心で、同期・候補日時・予約後管理までまとめたいならクロノック。この軸で選ぶと、選び間違いを避けやすくなります。


