家族の予定を会社のカレンダーに「予定あり」で入れる方法(送迎・通院・学校行事)
保育園のお迎えや小児科、個人面談。家族のカレンダーにある予定を、内容は見せずに会社のカレンダーへ「予定あり」で入れる方法を、標準機能と自動コピーに分けて整理します。
保育園のお迎えは17時半。来週の火曜は小児科の予約があり、木曜の午後は学校の個人面談。家族のカレンダーには全部入っているのに、会社のカレンダーには何も入っていない。そのため、お迎えの時間に会議の招待が届きます。
家族の予定は、家族で共有しているカレンダーに入れるのが自然です。一方で、同僚が会議を入れるときに見るのは会社のカレンダーだけです。家族のカレンダーと会社のカレンダーが別々になっていることが、予定が重なる原因です。
共働きの家庭だけでなく、ひとり親の家庭や、祖父母に送迎を手伝ってもらっている家庭でも、子どもの予定に合わせて仕事の時間を空ける必要があります。
この記事では、家族のカレンダーにある予定を、内容は見せずに会社のカレンダーへ「予定あり」として入れる方法を整理します。
家族のカレンダーと会社のカレンダーが分かれる理由
家族のカレンダーは、たいてい家族の誰でも見られる場所にあります。GoogleのファミリーカレンダーやGoogleカレンダーの共有カレンダー、TimeTreeのような家族向けのカレンダーアプリなどです。保護者どうしや、送迎を手伝う家族と予定を共有するには、これがいちばん便利です。
一方、会社のカレンダーはMicrosoft 365のOutlookか、Google Workspaceのカレンダーであることがほとんどです。会社のアカウントは家族と共有するものではないので、2つは自然に分かれます。
分かれていること自体は問題ではありません。問題は、家族の予定を会社のカレンダーにも手で入れ直さないと、同僚からは空いているように見えることです。
方法1: 家族のカレンダーを会社のアカウントでも表示する
まず考えられるのは、家族のカレンダーを会社のアカウントからも見えるようにする方法です。
Googleのファミリーカレンダーや共有カレンダーを追加する
Googleでファミリーグループを作ると、「ファミリー」というカレンダーが自動で作られ、家族のメンバーが予定を見たり変更したりできます(Googleカレンダーヘルプ)。ただし、ファミリーグループには職場や学校のアカウントでは参加できません(Googleファミリー ヘルプ)。そのため、会社のGoogle Workspaceアカウントで家族のカレンダーを見るには、個人のアカウントから会社のアカウントへカレンダーを共有する必要があります。
この共有は、会社の管理者が外部との共有を制限していると使えません。仕事用のアカウントに個人のカレンダーを追加できない職場もあります。
Outlookに家族のカレンダーを追加する
会社がOutlookの場合も、GoogleカレンダーのiCal形式のアドレスを使えば、Outlookに家族のカレンダーを追加して表示できます。
ただし、これは自分の画面で見えるようになるだけです。追加したカレンダーは会社の予定表の予定にはならないので、同僚がスケジュールアシスタントで空き時間を確認しても、お迎えの時間は空いているように見えます。反映に時間がかかることもあります。
どちらの方法も、自分が家族の予定を見落とさないためには役立ちます。しかし、同僚に会議を入れられないようにするには足りません。
方法2: 会社のカレンダーに手で「予定あり」を入れる
同僚から見えるようにするには、会社のカレンダーそのものに予定を作る必要があります。いちばん確実なのは、同じ時間の予定を会社のカレンダーに手で入れる方法です。
- タイトルは「私用」「外出」「予定あり」など中立的なものにする
- Googleカレンダーなら「非公開」、Outlookなら「プライベート」にして詳細を隠す
- 毎日のお迎えのように決まった時間なら、繰り返しの予定にする
非公開にした予定が同僚からどう見えるかは、GoogleとOutlookで少し違います。詳しくは「会社のカレンダーに私用の予定をどう入れる?」で整理しています。
毎日同じ時間のお迎えだけなら、繰り返しの予定を1つ作れば足ります。困るのは、不定期の予定です。小児科の予約、授業参観、三者面談。家族のカレンダーに入れるたびに会社のカレンダーにも入れ直し、時間が変われば両方を直す必要があります。家族が共有カレンダーの予定を変更したときは、自分が気づかないと会社側は古い時間のまま残ってしまいます。
TimeTreeなどの家族向けアプリを使っている場合
TimeTreeのような家族向けのカレンダーアプリは、家族の中で予定を共有するのに向いています。家族のメンバーがそれぞれ予定を書き込めるので、家庭内で予定を共有するだけなら、そのままで十分です。
ただし、クロノックはTimeTreeとは連携できません。家族の予定を会社のカレンダーにも自動で反映したい場合は、少なくとも送迎や通院など仕事の時間に関わる予定だけは、Googleカレンダーの共有カレンダーに入れておく方法があります。家族の中の細かい予定はTimeTreeに、仕事の時間を空けておく必要がある予定はGoogleカレンダーに、という分け方です。
クロノックで家族の予定を会社のカレンダーに自動でコピーする
Chronock(クロノック)は、日程調整と予定の自動コピーもできる統合カレンダーアプリです。予定そのものはGoogleカレンダーやOutlookに保存されたままで、クロノックはそれらを置き換えるものではありません。
家族の予定を会社のカレンダーに入れるには、同期ルールで家族のカレンダーを同期元、会社のカレンダーを同期先にします。
家族のGoogleカレンダーと個人のGoogleカレンダーから、会社のOutlookの予定表へ、単方向・Busy表記のみでコピーする2つのルール。
共有された家族のカレンダーを同期元にできる
家族のカレンダーが自分のGoogleアカウントに共有されており、予定の詳細を表示できる権限があれば、編集の権限がなくても単方向のルールの同期元にできます(「時間枠のみ」の共有では同期元にできません)。書き込みの権限が必要なのは、同期先の会社のカレンダーだけです。家族のカレンダーを作った人に、編集の権限を頼む必要はありません。
会社のカレンダーには「Busy」だけが入る
予定の内容を「Busy 表記のみ」にすると、会社のカレンダーには「Busy」というタイトルの予定が作られます。子どもの名前も、病院名も、学校名も会社側には出ません。「コピーした予定を非公開にする」をオンにすれば、コピーした予定には非公開(Outlookではプライベート)の設定も付きます。
コピーは会社のカレンダーの中の本物の予定です。同僚の空き時間の確認や会議室予約にも「予定あり」として反映されます。家族の誰かが小児科の予約時間を変えたり、面談がなくなったりすれば、会社のカレンダーのコピーも自動で更新・削除されます。
GoogleからOutlookへもコピーできる
家族のカレンダーはGoogle、会社はMicrosoft 365のOutlookという組み合わせでも、そのままコピーできます。会社がGoogle Workspaceの場合も同じです。Outlookとの組み合わせについては「OutlookとGoogleカレンダーを同期してダブルブッキングを防ぐ方法」も参考にしてください。
- Outlookの連携で使えるのは、Microsoft 365の職場または学校アカウントです。Outlook.comなど個人用のMicrosoftアカウントは使えません
- 会社のアカウントでは、管理者が外部アプリの連携を制限していることがあります。連携できない場合は、社内の管理者に確認してください
自分は家族と仕事の予定を1つの週表示で見る
同僚には「Busy」だけが見えますが、自分は家族の予定と仕事の予定を並べて見たいはずです。クロノックの統合カレンダーでは、会社のOutlook、家族のGoogleカレンダー、個人のGoogleカレンダーを1つの週表示にまとめられます。
会社の予定表(Outlook)と家族・個人のGoogleカレンダーを1つの週表示に。表示設定でカレンダーごとに表示を切り替えられます。
表示設定の「コピーされた予定を表示」をオフにすれば、元の予定と会社側のコピーが二重に表示されることもありません。統合カレンダーからは、会社のカレンダーにも家族のカレンダーにも予定を作成できます(予定を書き込む権限がある場合)。
FreeプランとProプラン
Freeプランでは、Google・Outlook合計で2つまでカレンダーを連携でき、単方向・Busy表記のみの同期ルールを1件作れます。家族のカレンダーから会社のカレンダーへのコピーだけなら、Freeプランの範囲です。
家族のカレンダーに加えて、個人のカレンダーからも会社のカレンダーへコピーしたい場合は、同期元が2つになるためProプラン(月額980円、年額9,000円)が必要です。Proプランは連携数とルール数が無制限で、7日間の無料トライアルがあります。
子育てと仕事の予定をまとめて管理する使い方は、ユースケースのページでも紹介しています。予定の詳細を隠して時間だけを見せる考え方は、「Googleカレンダーで「予定あり」だけ共有する方法」も参考にしてください。
どの方法を選ぶべきか
| 状況 | まず試す方法 |
|---|---|
| 自分が家族の予定を見落とさなければ十分 | 家族のカレンダーを会社のアカウントやOutlookに追加して表示する |
| 決まった時間のお迎えの枠だけをブロックしたい | 会社のカレンダーに繰り返しの予定を手で入れて非公開にする |
| 通院や学校行事など不定期の予定が多い | 家族のカレンダーから会社のカレンダーへの自動コピー |
| 家族の予定を家族の誰かが変えることが多い | 家族のカレンダーから会社のカレンダーへの自動コピー |
| 家族のカレンダーはGoogle、会社はOutlook | GoogleからOutlookへの単方向・Busy表記のみのコピー |
| 家族の予定はTimeTreeで管理している | 仕事の時間に関わる予定だけGoogleカレンダーに入れ、そこからコピーする |
家族の予定を会社に細かく伝える必要はありません。必要なのは、その時間が埋まっていることだけです。家族のカレンダーに入れた予定が、会社のカレンダーにも「Busy」として入る状態にしておけば、入れ直しの手間なく、お迎えや通院の時間を守れます。
